UNIVERSO AO MEU REDOR
気になる北欧神話〜ユグドラシル(トネリコの樹)
昨年から「世界樹」という概念がわたしを導いている。 だいぶ端折って言うけれど、それによってこの秋から地理的概念としての「北」が気になり初めている。 自分の中で多少なりとも合点が行くまでしつこく気にしている。 ユグドラシル(イグドラシル)とは北欧神話に出てくる世界樹で、この天蓋付きの地球図は若き頃から錬金術モチーフなどでよく目にしていたものと酷似している。 北欧はそもそも日本同様、自然崇拝を生活の礎においていた場所だが、13世紀あたりにキリスト教が伝播し、これまた日本同様にその礎は破壊されてしまった。 フィンランドの叙事詩「カレワラ」は、その後、キリスト教以前の本来的な神話を「思い出す」目的で構成されたものだが、スカンジナビアの国々でもフィンランドは言語体系が違うので神話の共有性は薄いらしい。 だから北欧神話と言う際には、 ノルウェイ、スウェーデン、デンマーク、アイスランドあたりを指すらしく、 そーなってくると「ゲルマン・ケルト神話」と被ってくるのだろうからちょっとややこしいし、「そもそもヴァイキング(と呼ばれているもの)って何よ?」という長年の疑問が首をもたげてきてしまう。 が、まあ、ともかく北欧神話一般はキリスト教の影響をさほど受けていない純粋なものだろうと思われる。 【ユグドラシル】 世界を体現する巨大な木であり、アースガルズ、ミズガルズ、ヨトゥンヘイム、ヘルヘイムなどの九つの世界を内包する存在とされる。そのような本質を捉えて英語では "World tree"、日本語では、世界樹(せかいじゅ)、宇宙樹(うちゅうじゅ)と呼ばれる。 ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」の「神々の黄昏...