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驚異的な回復力
土曜日、伸び放題だった実家の芝を刈ってやろうと、にわか植木屋の血が騒いだ。 ツールなら色々とある。 ほら。 しかし、にわか植木屋の悲しさで、そりゃもう「刈った」というだけで美しくはない。 これが美容師だったら客は泣くだろうし大クレームだろう(笑)と思いながらも、出来るだけ綺麗に均一に短く刈りたい。 それで、レンガに沿って伸びた箇所を左手で掴んで右手で機械を動かす、ということをしながら、実際頭は他のことをぼんやりと考えていた、その時、 やっちまった!!!! 人差し指ざっくり。 ちなみに、ギザギザの2枚刃が交互に動く式の芝刈り機。 ただの包丁でスパッと切れたのではない複雑な切り。 わたしはライフルで撃たれたライオンのような声を挙げ、左手は滴る血で真っ赤になった。 しまった、わたしは指を失った! と一瞬思ったが、同時に極めて冷静でもあり、井戸水で血を洗い流し、母に包帯をきつく縛ってもらってウーウー唸りながら時間が過ぎるのをしばし待った。 で、思った「どうせ大丈夫に決まってる」。 この時点で、わたしの心配はただ一点、 「明日温泉行くのにな〜」...