この写真は先日の室戸。
岬の展望台から見た光景は、空と海の境界線のなさだった。海面に白い雲の影が写っている。
まさに空海とはよく名付けたものだと思った。この地球は空海だもの。
2000年ごろのNHKの番組らしいが、なんとなく見始めたら途中いくつか不意に涙が出てしまう場面があった。
それから顔のたくさんの皺が刻まれたおばあちゃん達の言うセリフは、いつでも胸を打つ。
「人は自分で生きているんじゃなくて、神仏によって生かされている」とか。それは真理だ。
神仏というのは本来エネルギーのこと。それが宗教に差し変わってしまった。
彼はただひとつの真理を知りたかった、突き止めたかっただけで、その探求以外のことは意味がないことを知っていたんだよ。
しかしながら同時に人誑しでもあり、人心掌握にも長けていて、政治的にも潰されないやり方を選択できる、世事をもマネージできる卓越した人物だった。
宇宙の真理とエネルギーについてすべてを理解したものの、やっぱりそれをすべての人に開示することは避けたんだな、、、、ということは、今となったら納得はできる。
しかし上も下も、身分も貴賎も区分もないということがはっきりわかった上で、しかし「宗教」となってしまったのはどういう気持ちだろう。
ところで司馬遼太郎は、経典までは調べることができたが、人体とエネルギーについて昭和の知識人らしい観点しか持ち合わせていないのが今となっては残念。
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