空海には若い頃から興味津々だった。
一体、何をつきとめて、何をしたかった人なのか。
彼は鉱床を求めて日本中を探し回った。だから日本のいたるところに「空海ゆかりの」があるし、そこには決まって「泉」つまり水が関係している。
だけど生涯年数を考えると、彼一人で全国くまなく回れるわけがない。飛行機や車がある現代だって無理だろう。
だいたい教科書に「虚空蔵求聞持法」と出てきた時から、それは一体なんなのか、しつこく気にかかっていた。
それに、唐に留学したからといって、なんで日本からひょっこり来た彼が異例の特別扱いで、全ての秘術を伝授されたのか。
曼荼羅ってのはつまり何だ?金剛界、胎蔵界って、だから一体なんだ?もっともらしい解説を読んでも、「だから一体、なんなのか」をビシッと説明しているものはない。
わけわからない。
わけわからないものは解き明かしたい。
ま、しかし。
わたしの人生の中盤において、とりあえず俗世にまみれるという厳しい修行。
そのような「役に立たない探求」からかーーーーーなり遠ざかって すっかり忘れて何年も経ち、なんのご縁か鎌倉に戻って住んだ家の裏には、行基ゆかりの「虚空蔵堂」がそびえている。
虚空蔵。
虚空蔵求聞持法。
上の写真の、右の本「空海と錬金術」を買ったのが23の時だから、ほぼ30年ぐらいが流れて、
「それは要するに」ということがわかったのがナウのわたしだ。
鎌倉に戻ってからは、不思議なことに「わたしが知りたい空海の謎その1=水銀とは何か」を、ちょいちょい示唆してくれる人に引き合わされたりしていたし、真言宗のお坊さんと仲良くさせていただいたりもして、ゾロアスター的要素、原始キリスト教的要素を護摩法要を通して「ふむふむ」と理解したりした。
一方では、この魂世界の仕組みというものを知るにつれ、いわゆる宇宙図書館=アカシックレコードというものも完全な実感を持って腑に落ちたわけで、
虚空蔵求聞持法=なんだ、要するにアカシックへのアクセスなんだね〜
ということが、むしろ今の今まで「ありがたい宗教」という衣の中に隠されに隠され続けてきたんだわーということに「はっはーーーーーーー、、、、、」という思い。
てかさ、考えたら読んで字の如くですよ。
虚空に「蔵」があるわけで、そこに問いを求めて聞けばいいんだもの。
しかも虚空蔵菩薩真言「のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか」
しっかり「あきゃしゃ」って言ってるじゃん。アカーシャってはっきり言ってるじゃん。
なんだよーーーーー!早く教えてくれよーーーー!という話だった。
で!
この「虚空蔵求聞持法」を、空海さんは室戸岬の、今は御厨人窟(ミクロド)と呼ばれるでっかい岩の中で
I GOT IT!!!!!!
とマスターするに至ったわけだから、そこにはやっぱり何か秘密があるわけだし、
だいたいこの手の修行者が開眼するのは必ず「岩」と相場が決まっていて、それは必ずしも、
厳しい岩場=厳しい精神修行に適した場所
などというアホな連想には、そーゆーことじゃないだろう、というのがわたしの見立て。
そもそも岩そのものに力があって、その中でも特に適した岩を見抜けるのが、優れた力を持った人
ってことなんじゃないのか、というのがりーかお総研としての、現時点での仮説。
どんな岩にも、どんな石にも力がありますからね。
で、岩、といえば当然鉱脈が関係してくるわけです。
空海の話はとりとめなく続くから、今後メモ的にぼちぼち書くけどちっとも整理しては書けないので許してね〜。
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