「褶曲(シューキョク)」という言葉を知ったのは昨年末か今年のことだから、わたしにとっては「初めてのデート♡」のようなドキドキした感覚で褶曲さんのことを知ろうとしている。
一番行きたいのは和歌山のフェニックス褶曲というとんでもないシロモノだが、我が三浦半島にだって小規模ながら褶曲はある、と知ったのが昨日のこと。
当然、「すぐに会いたいよ♡」ということになる。
会いに行ったら必ず待っていてくれるのが地面の素敵なところ。
痺れる。
このクソ雨の中、城ヶ島にも行った。
バブル時代はデートスポット。ユーミンの歌にも出てくる。今は誰もいない、普通の過疎地。
しかし、地層は待っていてくれる。
このブログにはギャラリー機能がないので、全部見せたいけど少しだけ貼り付ける。画像をつまんでディテールをよく見て欲しい。この美しさよ。
雨の中、さんざん探し求めて、足元にあったお目当の褶曲。
わたしたちはそもそも、とんでもない自然の力を敏感にキャッチし、そこに神を見出し、畏敬の念を表し祈りを捧げていた民族だった。
人々が鈍感になり、この凄まじき力を感じる機能を失い、軽んじ、果ては産業廃棄物もろとも「盛り土」などという言葉で大地にカスを撒き散らし、意味のない消費のための電力システムなどを大地の上に並べれば、地面は自浄作用を開始して、土砂災害だって起こるのは極めて当然のこと。
人間はあまりにも愚かすぎる。
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