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巡礼 長崎〜ブラジル、そして和合のグリッドについて
最近いろんな展開があって、ちょっとてんやわんやだった。
実は来週から長崎に行きます。
これも不思議なもので、前回同様、そういう機会がもたらされたので行く、という理りだ。
長崎に行くということは、それはわたしにとっては巡礼以外のなんでもないので、また現地の道々にそっと奉納する(というよりばら撒くに近い)マリアさまを量産する必要があるのと、
もうひとつは、昨年のエピソードで覚えてくれてる人いるかなー、グリッドを送らせてもらったいくつかの教会施設のうち、ある一ヶ所だけが、わざわざお電話してくれたこと。
だったらわたしはそこへ行くべきなので、それ用の特別なものを鋭意作っている。
それから今回は、より凄惨な殉教の地にも行くことになるだろうから、ばら撒くためにそれなりの人数が必要だと思っている。
不思議な話で(もうこういう不思議系をあまり言いたくないのだが)、先日あるところからの指令でブラジルにグリッドを展開するように言われ、その通りにしたら、
翌週ブラジルから連絡が入ったという、わたしにとっての奇跡があり、
その方は以前買ってくれた基本セットをフルセットにしたい意向。
前回もそうだったんだけど、今は物品を送れないから、来日するご友人のところに送り、その方に運び屋になってもらうという作戦。
お買い上げいただくものの他に、できたばかりのブラジルグリッドをいくつか渡して、サンパウロのどこかに奉納してもらおうと思いつき、それも鋭意制作中。
この長崎とブラジルという一見何の関係もない2ヶ所は、見える世界的に言えば「ポルトガル」というキーワードを通じて繋がってもいるけれど、
実際今のこのタイミングでどういうことなのかは、わたしにはまだ謎だ。
行けばわかるかもしれないし、わからなくても別にいい。意味の奴隷になりたくはない。
この、ブラジルに展開するグリッド、ということで、新たに作ったのが今回ひっそりと発表した「和合のグリッド」だ。
3色はもちろんブラジル国旗からヒントを得ているわけだけれど、この3つというのは、
海を渡るもの、
森を守るもの、
そして
都市に住まうもの
を表している。
また同時に、これはマニアックな話になるけれど、
ブラジルを構成する3つのオリジン、3つのルーツということになる。
それは簡単に言えば、黒い人、白い人、そして原住民のことだ。
これに関しては、敬愛する偉大なサンビスタで40という若さで世を去ったクララ・ヌネスの感動的な歌、
Canto Das Três Raçasという曲にインスパイアされてもいる。直訳するなら「3つの人種の歌」。
非常に敏感な人であれば、歌詞はわからなくても曲を聴いたら魂震えることと思う。
昨日書いた記事の通り、わたしは詩を聴くとそのまま受け取れる変な特性があるので、初めて聴いた時は泣いてしまった。
こちらは彼女に捧げられたドキュメンタリ映画。残念ながらわたしはまだ観れていない。
今よりも、人の意識がはるかに低かった70年代という時代に「女性の解放」というもう一つのテーマを、作品パフォーマンスを通じて訴え続けて壮絶に生きた彼女の生き様に対して、わたしの敬意が失われることはない。
話をマニアックな説明に費やしてしまったが、
そういうわけで「和合」は今のような分断の時代にあって、絶対に忘れてはいけない精神だと思う。
今以降、表面的には「違い」はどんどん明らかになっていくだろう。
それはわざわざ排除しなくても、自然に分かれていく道のようなものであって、でも、いつか繋がる道かもしれないことは忘れてはいけない。
でも「違い」とは、
わたしとあなたの違い、といったことのほかにも
「わたしの中の違い」
があって、前者は自分ではどうすることもできないけれど、後者は逆に、
自分でどうにかするしかないこと
だ。
人間は自身の中にいろいろな乖離を抱えているはずで、
本心と偽り、だったり、考えと行動だったり、外ヅラと内ヅラだったり、いろんなギャップがあることに気づかない。
このギャップがある限り、心に平安が訪れることはないわけなので、これは自分で向き合い、どうにかする以外にはないことだ。
ギャップがあることから意識をそむけ続けることの限界を、素直に受け入れることができますように、、、、と願っている。
ピンときた方は、ぜひどうぞ。
和合のグリッドはこちらです。