Ipogeoというのは、ラテン語の「hypogeum」(地下室、地下墓所)。
よく、《都市伝説》としてバチカンの地下には悪魔崇拝の空間がどうのこうの、などと面白おかしく言われているようですが、イタリアは全土に渡って古代の地下施設だらけ、ローマ全体が巨大な地下都市の上に成り立っています。
しかし、考えてみればそれは現代において「地下」なだけで、当時から地下を掘って作ったわけじゃないでしょうに。そもそもあった都市の上に、どういうわけだか「土」が堆積したわけでしょう? → どういうわけなんでしょうか、という話は置いといて。
さて、Ipogeoとして有名な場所がいくつもあるのですが、このIpogeo di via Dino Compagni 、教皇庁によって管理されていて、情報では、現在は一般人も見学可能なようなのですが、数年前まで、高位聖職者しか立ち入りを許されなかったそう。
怪しいねえ。初期キリスト教と「異教」の入り混じる時代のものだからなのか、なんなのか。
ローマにはこのような地下が無数にあり、発掘「しない」「できない」ようになっていたり、あるいは地下鉄工事などで偶然「出てきてしまった」場合には、めんどくさいことになるから報告しない、とか、まあ、色々とご事情があるようで。
ともかく。
Googleマップで部分的にでも見られるようになっているから見てみてください。
で、内部がストリートビューで見られるんだけど、
気になったのがこれ。
いったい何?
死んだ人間の腹を裂いてなんかやってるの?それとも「腹」を入れて人間を作っているの?

しかもボス的な人物とその弟子たち、みんなあさっての方向を見ている。
また、「腹」は日本人に象徴的な臓器(腹を割って話すとか、腹に一物とか、腹黒いとか、、、切腹はその最たる表現)だけど、「異教」の時代には腹重視だったってこと?(キリスト教は「心臓」重視)
チャネリングできる人教えて!
それからこれ。

天井画なんだけど、天使たちを取り囲むように使われているのは「麦」。
・・・確かにこれモンの意匠は、わたしイタリアの古代遺跡あちこちで見てきた。でも深く考えたことなかったけれど、西洋は麦、アジアは稲、南米はトウモロコシという「支配的な植物」について考えている昨今ゆえに、改めて「はっはー」と思った次第。当然この当時の麦は「スペルト」だろう。
キリスト教がローマ帝国全土に定着するまで500年かかったわけだけど、それ以前の信仰は非常に興味深いです。
0 comentários