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Panier



母の日を前にしみじみする


母の日を前にしみじみする


母の日が近い。

わたしの場合、加えて母の誕生日も近い。

そしてわたしは、昨年同様、非常にしみじみとした気持ちで、この5月を迎えている。

 

 

母は本来、陽気で楽しく、テキパキ快活な人だ。

そして弱きものへの思いやりもある。

 

けれど、少なくともわたしが小学校ぐらいから 、時々常軌を逸した言動をわたしに対して取ることがあった。

例えば、わたしが大事にしていたたくさんのぬいぐるみ(すべて名前がつけてあって、とてもかわいがっていた)を何の話もなく、突然、処分してしまったとか、気に入っていた洋服を人にあげてしまったとか、好きで創刊から集めていたサンリオの雑誌をまとめて捨ててしまうとか、学校から帰ってきてそれに気づき、わたしは傷つき、泣き叫ぶが、それに対してごめんねなどということはなかった。

異様な行動や態度は、それ以外にも枚挙にいとまあらずだが、「負の支配」がないときは、ケロッと明るく、何事もなかったかのように日常性を取り戻す。

また、わざととしか思えない、あえてわたしのやる気を削ぐような物言い、常に「どうせダメに決まってる」前提での全ての否定とアラ探し、支配的な態度、、、

 

全て解決した今だから、それは負に支配された行動で、、、と冷静に分析できるが、当時はわかるはずもなく。

要するに、子供の頃から昨年まで、親のことは常に大きな悩みの種だった。

それは年を経るごとに、ゆっくり水かさが増すごとく、激化していった。

長年、この異様さを誰に伝えることもできず、また言ったところで理解はされず、解決に力を貸してくれる人もなく、まあ、平たく言えばわたしはとても辛かった。

 

わたしが家を出た後、父も退職して夫婦二人きりになると、この異様さの矛先は父も向けられていたし、父は父で病気にもなったことで、しまいには負の占有率が、両親揃って高くなっていった。

いわば、負の高濃度汚染。

わたしは行くと嫌な気分どころか、体調まで悪くなるようになったので、家にまったく寄り付かなかったが、それなりに手を打ったりした。

いわゆる能力者の人に家を見せたこともあったし、金子浩一さんの土地調整をお願いしたのも一度二度ではない。

が、すぐに元の木阿弥と化すのだった。

 

この家には何かいる、この土地はなんかおかしい。

 

父の最終段階に及んで、わたしははっきりと、これは母の「性格」によるものではないと確信したし、その「何か」も属人的なものというよりは「土地」じゃないかと見当はついたが、すでに金子さんも倒れており、わたしには為すすべが無かった。

 

父の死後、母の顔はますます異様になり、生気がなく、やせ細り、持っていた服は全てブカブカになった。

 

このままでは、もっとおかしなことになる。。。

 

あの時の切羽詰まった気持ちを思い返すと、今過ごしている日常が、本当に奇跡であると素直に思える。

 

母は、もちろん加齢による不具合は多少あるものの、明るく陽気なバアサンとして、健気に一人暮らしを満喫していて、家はバアサン仲間のピーチクパーチク宴会場として機能している。

 

数年間寄り付かなかった野良猫も、今は3匹の常連が毎日遊びにきてくれるようで、母は甲斐甲斐しく世話をしている。

 

 

ちょうど3月ぐらいに、少し気分が塞いだようだったので、できたばかりの「おのころ」を実家の「ガイア」に少し混ぜておいた。

その後はただちに陽気さを取り戻し、よく食べ、よく笑う。

 

こないだ実家に行った際に、グリッドをふとチェックしてみて気が付いたのだが、

こんなになってた。

 

わたしはこんな乱雑に配置しないからおかしいなと思ったけれど、すぐわかった。

これは、母がわたしの部屋を掃除した時にボードを動かして、その後テキトーに置いたのではないかと。

 

彼女は、不思議なことに、これが何なのかとか、一切聞いてこない。

(以前だったらとっとと片付けてしまうか、下手したらゴミ箱に入れただろう)

 

「まあいいや、テキトーに置いとこう」と思ったんだろうな、と思ったらちょっとウケたのだけど、むしろ彼女が自分の手でこれを触ったことで調子を取りもどしたと思われる。

 

とにかく、コロナで塞ぎこむ高齢者も多いという中で、親が陽気で元気でいてくれることは、それだけでなんとありがたいことだろうと思う。

 

 

 

 まあ、そんなわけで、「負の解除」がいかに劇的な変化をもたらすかは、わたしが身を以て知っている。

 

そして、昨今やたら目にする「モラハラ」の問題。

例えばこんな記事を見ると

「あなたは殺人者と一緒」人格否定、朝まで説教…ヤバすぎるモラハラ夫の言動一部始終

 

こういうのも、負の支配なんじゃないかな、と思う。

 

コロナなんかで人の心がささくれ立ってくると、負のクラウドは活性化するわけで、今までどうにかやり過ごせていたものも、なかなか難しくなってくるだろうと思う。

そしてやはり、こういうケースは「人に聞いてもらえば気が楽になる」というような問題ではない。

 

モラハラに悩む人に、グリッドが役立ちますように、目に留まりますように、、と願っている。

 

 

「負の仕組み」の解説一覧(連載中)はこちら。